今回は、カーネーションの花言葉を本数別や色別にお伝えし、「母の日などの記念日にはカーネーションのどんな装いの花束がいいのか」をご案内します。花の贈り物の参考にしていただけば幸いです。
目次
- カーネーションとは
- カーネーションの全般の花言葉
- カーネーションの花言葉は「本数」によって違う?
- カーネーションの本数別の花言葉はどんな「シーン」に最適か?
- カーネーションの花言葉の「色」による違い詳細
- カーネーションの品種
- カーネーションの咲き方の違い
- (まとめ)カーネーションの愛の花言葉にあなたの「言葉」を添えて!!
カーネーションとは
カーネーションの花言葉をご案内するにあたり、まずは「カーネーションの基礎知識」を確認します。
カーネーションの科名・属名・学名
科名属名:ナデシコ科・ナデシコ属 学名:Dianthus caryophyllus
カーネーションの和名・英名・原産地
和名:カーネーション・阿蘭陀撫子(オランダナデシコ)・麝香撫子(ジャコウナデシコ)・阿蘭陀石竹(オランダセキチク)など 英名:Carnation, Clove pink 原産地:南ヨーロッパや西アジア
カーネーションを誕生花とする日にち
1月11日(ピンク)、5月12日(赤)、5月15日(ピンク)、6月15日、11月20日(赤)
カーネーションの開花時期
開花時期: 4月~6月頃、9月~11月頃 ※品種によって異なる
カーネーションの全般の花言葉
カーネーションにはいろいろな種類がありますが、全体の花言葉は、「無垢で深い愛」です。
また、英語圏では、「fascination(魅惑、魅力)」「love(愛情)」「distinction(卓越、名声)」という花言葉もあります。
カーネーションの花言葉は「本数」によって違う?
結論から言うと、バラの花などとは異なり、カーネーションの花には「本数によっての明確な違い」はありません。
ただ、「一般的な花言葉と本数の関係」を現わした以下の内容が、「カーネーションの花言葉と本数の関係」と題して、ネットなどで示されていることが多いといえます。
それは、カーネーションの本数を気にしている方がたくさんいらっしゃるという理由によるものでしょう。真意は定かではありませんが、カーネーションにも当てはめられる一般的な関係を下記に列記します。
花言葉と本数の関係
1本:わたしの運命の人はあなたです
3本:わたしはあなたを愛しています
4本:わたしはあなたを愛しています
6本 わたしはあなたに夢中です
8本:わたしはあなたの思いやりに感謝しています
9本:いつまでも一緒にいよう
11本 あなたはわたしの最愛の人です
40本:わたしはあなたに永遠の愛を誓います
50本:永遠
99本:永遠の愛
108本:私と結婚してください
カーネーションの本数別の花言葉はどんな「シーン」に最適か?
カーネーションの本数別の花言葉をご紹介しましたが、カーネーションの場合は本数には特別な意味合いが薄く、母の日や記念日にカーネーションを贈る時にはそれほど気にする必要はないでしょう。好きな本数を贈って差し支えありません。
それでも、本数の意味も付け加えたい場合は、以下のような数で贈ると、ちょっとしたサプライズ感がでてきます。
母の日に贈る場合の本数
母の日には「8本」がいいでしょう。カーネーション8本の花言葉は「わたしはあなたの思いやりに感謝しています」。
と言っても、花の本数まで詳しい「母」でないと花言葉の意味がわからないかもしれないので、その意味も含めた「感謝のメッセージ」を添えましょう。
ちなみに、花の色はもちろん赤色を中心に、ピンク、青、義母には紫色も素敵です。(詳しくは次の項目にて)
恋人や結婚記念日に贈る場合の本数
前述した1本から様々な本数がありますが、「12本のカーネーションを贈る」ということも素敵です。
12本の花束のことを「ダズンフラワー」と言って、この12本の花1本ずつに「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」という意味を込めます。(「ダズンフラワー」はもともと「ダズンローズ」からきています。昔のヨーロッパでは、花を12本集めて愛する女性へ贈る風習がありました)
花の色はもちろん赤やピンク、ムーンダストの青も素敵です。
カーネーションの花言葉の「色」による違い詳細
カーネーションは「花の色」によっても違う花言葉がつけられています。ここでは、「色によって違うカーネーションの花言葉」をご紹介します。
オレンジのカーネーションの花言葉
オレンジ色のカーネーションの花言葉は、「純粋な愛」「清らかな慕情」「あなたを熱愛します」です。
オレンジ色は、明るくて、元気なイメージがあるので、オレンジ色のカーネーションをお部屋に飾ったら、気持ちもポジティブになりやすいと思います。
そればかりか、オレンジ色のカーネーションには、「あなたを熱愛します」という花言葉もあります。母の日の定番と思われがちのカーネーションですが、想いを寄せる方や恋人への愛の告白や愛の表現としては、実はピッタリのお花でもあるのです。
「オレンジ色のカーネーション」をメッセージを添えて贈ればロマンチックな贈り物になるでしょう。
赤色のカーネーションの花言葉
母の日の赤色カーネーションの花言葉は「母への愛」「母の愛」「愛を信じる」「感動」
日本では、母の日のギフトとして、赤色のカーネーションを贈るのが定番となっています。赤い色のカーネーションの花言葉は「母への愛」「母の愛」「愛を信じる」「感動」です。
(赤いカーネーションの英語での花言葉は、「My heart aches for you(あなたに会いたくてたまらない)」「deep love(深い愛)」「admiration(敬愛、感嘆)」です。)
特に日本では、母親への感謝の気持ちを伝えるのに、ふさわしい花言葉ですね。以下のエピソードと同じような体験をされた方もいらっしゃるでしょう。
「子どもの頃にお小遣いを貯めて、母の日のプレゼントを買いにいった時のことです。数百円のお小遣いを握りしめて近所のお花屋さんへ行ったのですが、店頭にはたくさんの美しいお花が並んでいました。母の日用としておしゃれにラッピングされたカーネーションの鉢植えなども並んでいて、いろいろなお花を眺めているだけでもとても楽しい気持ちになりました。
ただ子どものささやかなお小遣いでは、本当はとても気に入った花束を買うことができずに、私はそのお花屋さんで一番安価で、赤い一輪のカーネーションを選びました。でも、安いカーネーションでも、母は涙を浮かべながらとても喜んでくれたのです。そのときに、私は人にお花を贈る意味や喜びを知りました」
ピンク色のカーネーションの花言葉
ピンク色のカーネーションの花言葉は「女性の愛」「熱愛」「美しい仕草」「上品」「気品」「感謝」「暖かい心」
可愛らしい印象のピンク色のカーネーションには、「女性の愛」「熱愛」などの花言葉があります。
「美しい仕草」「上品」「気品」「感謝」「暖かい心」などの花言葉もあるので、母親や恋人など、女性へ贈るのにはおすすめのお花です。
優しいイメージのあるピンク色は、気持ちもハッピーにしてくれます。
ピンク色のカーネーションの花束は退職などお別れのときのプレゼントしても最適です。花言葉にもありますように、「感謝や温かい心」が「カーネーションから溢れている美しい光」を通して伝わってゆきますね。
青色のカーネーションの花言葉
青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」
カーネーションは、赤色やピンク色が定番人気となっていますが、青い色の珍しいカラーも人気があります。
青色のカーネーションはもともと自然界には存在しておらず、青色の水を吸わせて着色して作られています。最近では、遺伝子組み換え技術で作られた青色のカーネーションもたくさん出回るようになってきました。
人工的に作られたカラーのお花ですが、引き込まれるような美しい青色の花弁はとても魅力的です。そんな青色のカーネーションには、「永遠の幸福」という花言葉が付けられています。
なぜ、永遠の幸福なのかというと、青色のカーネーションを作るのは技術的に非常に難しく、作ることができたら一生幸せになれるだろうという開発者の想いが込められていたからなのだそうです。
永遠の幸福という花言葉の青色のカーネーションは、誰かの幸せを心から願う際のプレゼントにふさわしいお花です。
グリーン色のカーネーションの花言葉
グリーン色のカーネーションの花言葉は「癒し」「純粋な愛情」
赤色やピンク色と比べると、目立ちにくいグリーン色カーネーションですが、癒しや純粋な愛情という花言葉を持っています。
グリーンは、気持ちをリラックスさせて、穏やかな気持ちにさせてくれる作用があるといわれています。近所の公園を散歩しているだけでも、気持ちがリフレッシュされるのは、グリーンの癒し効果のおかげなのでしょう。
お仕事などが忙しくして、疲れている人へのプレゼントとして、グリーン色のカーネーションを贈ったら喜ばれるかもしれませんね。
レインボーのカーネーションの花言葉
レインボーカーネーションの花言葉は「感謝」
赤や青や黄色など色とりどりのレインボーカーネーションも人気があります。
一つでいろいろなカラーが楽しめるの魅力のお花です。
レインボーカーネーションは自然界に存在するものでなくて、白色のカーネーションに、いろいろなカラーを吸わせて着色して作られています。
花言葉は「感謝」で、見た目もカラフルでとてもきれいですし、言葉では伝えきれない感謝の気持ちを伝えるのにベストなフラワーギフトだと思います。
黄色のカーネーションの花言葉
黄色のカーネーションの花言葉には「嫉妬」「軽視」「侮辱」「愛情の揺らぎ」「友情」などがある
黄色のカーネーションは、温かみのある優しげな雰囲気があり、とても素敵なお花です。ですが、意外なことに黄色のカーネーションの花言葉は、「嫉妬」です。
侮蔑、軽視、愛情の揺らぎなどの花言葉もあるそうなので、誰かにプレゼントするには向かないときもあります。
ただ、黄色のカーネーションには、友情という花言葉もあるので、友人へのプレゼントなどには良いのかもしれません。
また、誰かへのギフトとしてだけでなく、リラックスしたいときの自分用のプレゼントとしても最適なお花だと思います。
白いカーネーションの花言葉
白いカーネーションの花言葉は「純粋な愛」「尊敬」「愛の拒絶」
真っ白なカーネーションは、清潔感があり、新鮮な気持ちにさせてくれます。
花言葉は、「純粋な愛」「尊敬」です。
ただ、白いカーネーションには、「愛の拒絶」という花言葉もあるそうなので、好きな人へのプレゼントとして贈る際には、慎重になったほうが良さそうです。
シンプルですが、とても美しいお花なので、どんなお部屋とも相性が良いですし、インテリアには、ふさわしいお花だと思います。
紫色のカーネーションの花言葉
紫色のカーネーションの花言葉は「気品」「誇り」「気まぐれ」「移り気」
エレガントで、どこか神秘的なイメージのある紫色のカーネーションには、「気品」「誇り」という花言葉があります。
一方で、気まぐれや移り気という花言葉もあるそうなので、紫色のカーネーションをプレゼントするときには、誤解を与えないようにしたほうが良いかもしれません。
大人っぽくて、ミステリアスな紫色のカーネーションは、とても魅力的なお花だと思います。
カーネーションの品種
カーネーションは、品種がたくさんあります。その数は、実に3000種類以上。
分類だけでも大変ですが、今回は、そのなかでも特に人気のある品種を、端的にご紹介します。
サラ
とてもやさしいピンク色です。
オペラ
カーネーションの基本的な品種。淡いピンク色が可愛いお花です。
クリスティーナ
母の日に人気がある品種。上品でおしゃれ。花びらは淡いピンク。ふちに紫色が入っています。
メレ
花は華やかな黄色で、葉は美しいグリーン。鉢植えで人気のあるカーネーションです。
ロイヤルグリーン
爽やかな薄いグリーンの気品ある装いのカーネーション。他の花との組み合わせでも人気があります。
ビジネスシーンや、ブライダルシーンで活躍の品種です。
モカスイート
ラブリーなピンクベージュがとっても可愛らしい人気品種です。アンティーク調のアレンジメントフラワーにもよく使われます。
カーネーションの咲き方の違い
スタンダードカーネーション
1つの茎に1輪の花を咲かせます。
スタンダードカーネーションは、下記のスプレーカーネーションよりも花のサイズが大きく、花束アレジメントなどでよく使われています。
スプレーカーネーション
1つの茎から枝分かれをして複数の花を咲かせます。
スプレーカーネーションはお花屋さんで「SP」と言われています。
ポットカーネーション
切り花のカーネーションではなく、鉢植えタイプのカーネーションです。
(まとめ)カーネーションの愛の花言葉にあなたの「言葉」を添えて!!
「愛の花」と言われるカーネーションは、母の日はもちろんのこと、家族、恋人、友人などへお花のプレゼントをする場合に、とてもふさわしいお花のひとつです。今回は、そんなカーネーションの花言葉を中心に、本数や色別の違いについてお伝えしました。
ただ、あまり本数にこだわりすぎる必要はないのかもしれませんね。
カーネーションという「愛の花」にもうひとつ、あなたの「心からの愛の言葉メッセージ」を添えて、あたたかな春のプレゼントをお届けしましょう。