今回は数ある花の中から、比喩的・詩的表現で愛を伝える花「スターチス」の花言葉と花ギフトをご紹介いたします。
目次
- スターチス(リモニウム)はどんな花?
- 「スターチス」の全般の花言葉
- 「スターチス」の色別の花言葉
- 「スターチス」の花言葉の由来は?
- 「スターチス」の花言葉には怖い意味もある?
- 「スターチス」の種類
- 「スターチス」のドライフラワーの作り方
- (まとめ)「スターチス」は美しく詩的な愛の花!!
スターチス(リモニウム)はどんな花?
スターチスはとても不思議な花です。なぜなら、スターチスは、ある時はふくよかな花束、ある時は名脇役的な存在、ある時は愛の使者としての美しい役割や、冠婚葬祭のあらゆる場面にも登場するスーパーフラワーだからです。今回は、「花言葉の側面」から、一体どんな花?なのかを探求してゆきます。まずは、基本情報をご覧ください。
ボリューム感のある花束&名脇役としても大活躍
茎が大きく拡がり、お花数(お花と勘違いされるガクの数)も数が多いのでボリューム感のある花束になります。ドライフラワーや、他のさまざまな花の補佐役としてのフラワーアレジメントにも最適です。
愛の花ギフトとしても貴重
愛の告白をしたい時、また一般的な意味での優しい愛の気持ち、相手の健康などを願う愛の気持ち、友人としても大切に思う愛の気持ちなどを届けたい時、誕生日などにもおすすめの花々です。プロポーズにピッタリの花だという方もいらっしゃって、スターチスの花束を片手にプロポーズする人も多々います。またスターチスを使ったウェディングブーケは花嫁の美しさを引き立てるのにもぴったりの花とされています。
Statice(スターチス)の別名・和名・英名・学名について
スターチスの別名は、リモニウム、チース。和名は花浜匙(ハナハマサジ)。
「Statice(スターチス)」は、英語では「Statice」や「シーラベンダーSea lavender」です。マーシュローズマリー(Marsh rosemary)とも呼ばれています。(ラベンターやローズマリーとは同じ類型ではありませんが)
「Statice(スターチス)」の学名は「Limonium sinuatum」(ギリシャ語の草原や沼という意味のleimont(リモニウム)が「Limonium」の由来)です。
科・属・原産地ついて
スターチスはイソマツ科・イソマツ属です。イソマツ科の一年草&多年草。
原産地は、ヨーロッパ、地中海沿岸地方などです。日本には明治時代以降に入ってきました。
開花期・出回り時期・花持ち時間について
開花期は 5~6月・出回り時期は周年(最盛期は5~6月)・花持ち期間は10~14日程度です。
誕生花は
誕生花としてのスターチスは、 4月18日(ピンク)、4月29日(淡紫)、5月7日、11月17日です。
「スターチス」の全般の花言葉
スターチスの花言葉(全般)
スターチスの花言葉は、全般では「途絶えぬ記憶」、「変わらぬ心」「驚き」です。 英語では、「success」成功、「sympathy」同情、「remembrance」記憶です。
「スターチス」の色別の花言葉
スターチス(白)の花言葉は「永遠?」
スターチス(白)の花言葉は明確なものはありません。花言葉がないというのも珍しいのですが、本当は、「白はスターチスの全般の花言葉と兼ねている」というのが真相です。
というのも、スターチスの花の構造に理由があります。実は、スターチスの花に見える部分は萼(がく)が発達したもの。本当の花はその奥に咲いています。白色の花びらも良くみかけます。そして花が落ちた後もピンク・紫・黄色の萼が残ることから、スターチスは『永遠の花』と呼ばれています。
スターチス(ピンク)の花言葉は「永久不変」
スターチスのピンクの花言葉は「永久不変」です。 ピンクのスターチスは愛を思わせる色合いと重なっていますね。
スターチス(黄)の花言葉
スターチスの黄色の花言葉は「愛の喜び」「誠実」です。
スターチス(紫)の花言葉
スターチスの紫の花言葉は「しとやか」「上品」です。
「スターチス」の花言葉の由来は?
スターチスは比喩的・詩的表現の美しい愛の花
スターチスの美しさは乾燥させても色あせず、ドライフラワーとしてもよく利用されるほどです。 その変わらない美しさがもととなって「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」という花言葉が生まれました。
考えてみれば、スターチスや黄色いゼラニウムなどの花の花言葉には「愛」という単語は含まれていません。でも直接的ではないものの「変わらぬ心」などを現わしていて、非常に奥ゆかしく「愛の本質を伝える」花々なのです。
ウイット感のある色彩で触ってみればドライ
その一方で、スターチスの花には「驚き」や「いたずら」の花言葉もあります。それは花の質感に理由があります。科学的には「ケイ酸質という成分が水分がなくて乾いた質感をもたらしいている。それが花もちの良さや、色あせを防いで簡単にドライフラワーも創ことができる理由」と説明されるでしょう。
しかし、スターチスの花の精からすると「ウイット感のある色彩で触ってみればドライ。それは『ハートが乾いている』のではなく『永遠の愛』を楽しんでいただけるためよ」と茶目っ気?ある言葉で答えるかもしれませんね。
スターチスの花には面白い面もありますが、総じて言うならば「比喩的・詩的表現の美しい愛の花」なのです。
「スターチス」の花言葉には怖い意味もある?
「ステータス」に関しては、「ステータスには怖い花の意味があるのではないか」という噂?があります。でもそれは誤解であることがハッキリしています。
スターチスの花言葉に「怖い意味」などひとつもない。
スターチスの色別の花言葉(下記に掲載)でも怖いものはひとつもありません。それではなぜ、そんな誤解が生まれたのでしょうか。それには大きく二通りの見方があります。
誤解される理由①花持ちの長さから?!
スターチスは可愛く美しい花であり生花からドライフラワーまで「花持ちの長い花」として利用されています。「驚き」や「変わらぬ心」などの花言葉は、「驚き」や「変わらぬ心」などの花言葉は、驚異的な花持ちの長さから出てきているという説があります。
正式なお祝い花から宗教的な仏花まで幅広く飾られていることから、単に「仏花=怖い」のイメージが出てきたに過ぎません。そもそも、「スターチスの花の形はお釈迦様の座禅の足に似ている」とも言われていて、その意味では、とても尊くて厳かで縁起の良いものなのです。
誤解される理由➁毒があるから?
スターチスの花は怖いという誤解は、「スターチスの花には毒があると思われていた方」から拡がったという説があります。もちろんスターチスの花や花言葉には、特に毒性やネガティブなものは存在しません。
調べてみるとどうも「ステータスの花は長持ちなので猫がじゃれたりたまには食べたりすることもある」ようで、その意味で毒性があると思われたのではないかと推定できます。もちろん大切なペットの健康は非常に大切です。でも、これはどんな花にも言えることで、特にスターチスに限ってということではありません。
もしかしたら、「スターチスの花は猫からとても可愛がられている」のかもしれませんね。
スターチスの花言葉「怖い⁈」を打ち消す花名の由来
「Statice(スターチス)」の花名は、「statizo(止める)ギリシャ語」を語源としています。 当時は下痢止めの薬草としてスターチスと同種の植物を使用したと言われています。
面白いのは、スターチスの花の由来は、「毒がある」ではなく「毒で下したお腹を調整する」ことに関係のあるのです。
「スターチス」の種類
ハイブリッド系スターチス
カスピア&ラテフォリアの品種を元にして誕生したのが、ハイブリッド系のスターチスです。
スターチスの特性である、 1年間に何回も繰り返して花を咲かせる「四季咲き性」や、大きな花弁を持つ「詩情豊かな美しい花」。「花持ちの良さ」などを受け継いでます。交配し、生み出された品種を指します。
小花がふんわりと広がりボリューム感があふれるハイブリッド系スターチスは、脇役も主役も両方OKの幅広い豊かな色彩が特徴です。
スターチス・シヌアータ(リモニウム・シヌアータ)など
青・ピンク・赤・黄色・白・紫などの様々な色のお花を咲かせる「スターチス・シヌアータ」は、「日本のスターチス」と言われるほど、日本において最も多く栽培されている耐久性のよいお花です。
また、一般的にスターチスと呼ばれるのは、地中海沿岸から小アジアを原産とした「リモニウム・シヌアツム」という品種。花びらとガクの両方が黄色でアルジェリアで分布しているのが「リモニウム・ボンデュエリ」という、より繊細な品種。切り花で栽培されてヨーロッパ・コーカサス・シベリアで分布するのが「リモニウム・ベリディフォリウム(宿根スターチス・カスピアスターチス・スターチス・カスピアとも呼ばれる)という品種です。また和名で「ニワハナビ・ヒロハノハマカンザシ」と付けられているのが、ルーマニアやブルガリアに分布して青いお花を咲かせる「リモニウム・ラティフォリウム」という品種。こちらも「宿根スターチス」として広がっています。
「スターチス」のドライフラワーの作り方
スターチスの切り花を花瓶に入れて、2週間ほど楽しんだあとは、スターチスを束にして、花の部分を下向きに、比較的風通しの良い室内に吊り下げて飾るだけでいいのです。素敵なドライフラワーとしても楽しむことができます。
(まとめ)「スターチス」は美しく詩的な愛の花!!
スターチスの花はお伝えしてきたように繊細で芸術的な花です。スターチスには「神秘性」があり、神秘的で詩的な趣の奥に躍動感を秘めている「愛と幸福の花」といえるでしょう。スターチスの花を機縁として、素敵な未来が開花されますように、心よりお祈りいたします。
おススメ🌷スターチスとアプローチが違うけれども、愛や幸福を求めるなら「胡蝶蘭」の贈り物もおすすめです。幸運を呼ぶ花・胡蝶蘭を飾ってみると、「幸せが舞い込んでくる実感」が深まってくるでしょう。実際のお祝いの時ではなくても「愛が育ってくスタートのお祝い・記念」と考えればよいでしょう。
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