シェークスピアの名言散歩

劇作家や詩人として知られるシェイクスピアは、 現代のイギリス出身で、ロミオとジュリエットをはじめとした 多くの素晴らしい作品を残しました。

劇聖と呼ばれる人物で、四大悲劇など数々の名作で知られています。

シェークスピアの作品は、様々な人間模様を描き、「逆説的な言い方で人間の幸福を追求した」ものも数多くあります。たとえば悲劇を描くことで魂の底をぶち割ったら光が迸り出てくることが表現されています。

また幽霊などの話も多く、スピリチュアルな分野にも造詣が深いことが伺えます。ある意味での霊能者だったのかもしれません。

さらに恋愛に関する作品が多かったシェイクスピアですが、 彼の作品や名言から、現代社会にも通じる恋愛論を学ぶことができます。

同時に、 シェイクスピアは 新しい言葉を生み出したため、言語学的にも素晴らしい傑作が多く、様々な文学・芸術面で世紀を超えて世界中で愛されています。

今回は、言葉の達人であり、数々のドラマや詩を残したシェイクスピアの名言から、恋愛や人生指南に絞って、その一部を味わってみましょう。

名言のバックボーンとしてのシェイクスピアの生い立ち

シェイクスピアは、16世紀の英国で多くの戯曲、ソネットなどを残しています。

20年間の作家生活で、四大悲劇「リア王」ハムレット」「オセロ」「マクベス」のほかに、多くの傑作を書いています。多くの作品の中で名言を残したシェイクスピアとは、いったいどんな人だったのでしょうか。  

・・裕福な家庭に生まれる

シェイクスピアは 1564年4月26日に生まれ、1614年誕生日と同じ日に死亡したと伝えられています。

市議会議員だった父と紳士階級の母との間に生まれます。いわゆる公務員だった父のおかげもあり、家庭は裕福だったようで、シェイクスピアも父をとても尊敬していたとされます。

父は最終的に町長にまでなり、かなり立派な家の子供だったようです。

しかしその父もトラブルによって失職し、これまでとはうってかわって生活が厳しくなります。この辛い経験は後にシェイクスピアが生み出す悲劇にも影響を与えたようです。

・・作家になるまで

謎が多いシェイクスピアは、どこで教育を受けたのか記録が定かでありません。 記録がまったく残っておらず謎に包まれているのです。

わかっていることは、18歳で26歳のアンと結婚。 20代の頃にはある一座に所属していて、そこで劇作家兼役者として活動をしていたらしいということです。

いずれにしてもこの一座で作品を書き、役者として活躍することでシェイクスピアはどんどん人気になっていきます。この頃は悲劇だけでなく喜劇など多種多様な作品を残していて、あらゆる分野で才能を発揮していました。

そしてしばらくは彼は地元で生活をしているのですが、ロンドンの劇場に進出するようになります。劇作家としてだけでなく、俳優としても活躍をしていました。

当時のエリザベス朝時代の英国では演劇が盛んで、彼の劇は次第にロンドンでも有名となり、最終的にはパトロンを得て、王のために戯曲を書くようになります。

・・成功から晩年へ

劇作家として一定の成功を収めたシェイクスピアは、グローブ座という新しい劇場も設立します。

晩年に入っても創作活動は衰えることなく、四大悲劇を書き上げるのもこの時期です。ちなみに四大悲劇というのは、ハムレット、オセロー、マクベス、リア王の4作品を指します。

一説にはこの頃に、引退も考えていたようですが、そんな中でも後世に残る名作を書き上げるのはさすがです。

順調な生活が続きますが、1613年にグローブ座が火事になり、失意のままシェイクスピアは故郷ストラトフォード へと戻ります。そしてその3年後には病気になり、52歳で亡くなります。

感染症であったと言われますが 死因はわかっておらず、病気が原因だったのかそれとも別な原因なのかは謎のままです。亡くなった彼の遺体は、故郷ストラトフォードのホーリートリニティ教会に埋葬されました。

英国が生んだ偉大な天才シェイクスピアの恋愛名言(英語&日本語)を垣間見る

 劇作家として素晴らしい才能をもったシェイクスピアの名言は、彼の作品を通して学ぶことができます。

作品の中にある名言から、彼が人々に対してどのような思いを持っていたのかを学んでみましょう。

まずは恋愛に関する名言からです。

たったの一週間という情熱的な恋愛を描いた「ロミオとジュリエット」は、名言の宝庫です。この作品の中には、情熱的な思い、愛の言葉がたくさんあふれています。

シェイクスピアの(恋愛)名言① (英語&日本語) 海のように深い愛

英語・I want to give you unlimited, deep love like the sea. The feeling of loving you I have is unbroken

日本語・海のように限りのない、深い愛をあなたに与えたい。私が持っているあなたを愛するという気持ちは、とぎれることはない

海は広いと多くの人がよくいいますが、その大海原と比べても劣らぬほどの深い愛をもっているという表現は16世紀にすでにシェイクスピアが使っていたことにも驚きます。

また情熱的過ぎても、愛はうまくいかないということもシェイクスピアは知っていました。彼の名言にはこのようなものも残っています。

シェイクスピアの(恋愛)名言➁ (英語&日本語) 愛の姿について

英語 ・Love is like a shadow. The more you chase, the farther the shadow goes. Conversely, if you are running around without chasing, you will chase forever.

日本語・ 愛とは影のようなものです。追いかければ追いかけるほど、その影は遠のいていくものです。逆にこちらが追いかけずに、逃げ回っているとどこまでも追いかけてくるものです。

皆さんにも経験があるのではないでしょうか。好きな相手を、追いかけてしまい逆に嫌われてしまうということはよくあります。またその逆のパターンもあります。

さらに、追いかけてきた相手が、ぴたっと会いにこなくなると心配になります。 でも、ここでシェイクスピアのこの名言を思い出しましょう。

シェイクスピアの(恋愛)名言③ (英語&日本語) 計算づくの愛について

英語 ・Nothing is as low as a calculated love.

日本語・ 計算づくの恋愛ほど、卑しいものはない。

計算尽くしで相手を落とそうとしても、それは見え見えで打算的なものです。恋愛ではないのでしょう。

そんなシェイクスピアがいう「恋愛という状態」はどのようなものかというと、自分の心がコントロールきかないような状況だということです。

シェイクスピアの(恋愛)名言④ (英語&日本語) 恋というものは ・・・

英語 ・i miss, and no can have already made that a sigh by a tear.

日本語・ 恋というものは、ため息と涙でできているものなのよ。

シェイクスピアのコメディである「恋のから騒ぎ」に残した名言です。一喜一憂する心理状態が良く表現されています。

シェイクスピアの(恋愛)名言⑤ 恋の始まりとは ・・・

英語 ・How love begins. It's like a cloudy April sky that suddenly becomes cloudy.

日本語:どのように恋というものがはじまるのかというと、照ったかと思うと突然、曇り空になるような四月の空のようなものなのだ。

シェイクスピアが生まれた英国は、一日のなかに四季があるといわれるほど、天候がコロコロと変わります。

そんな英国の空に、恋心を喩えてみるところが、天気の話を好む英国人気質が見え隠れしていますし、まさに恋というものが、もだかしいことを伝えている名言ではないでしょうか。

また、恋愛のはかなげで、どうにもならない状態をシェイクスピアはこのようにも書き記しています。

シェイクスピアの(恋愛)名言⑥ (英語&日本語) 「恋は・・」の有名な言葉

英語 ・ Love is blind. That's why lovers tend to lose sight of what mistakes they have made.

日本語・恋とは盲目なものです。だから恋人たちというのは、自分たちがどんな失敗を犯してしまっているのかすら、見えなくなってしまいがちなのです。

現代でもよく聞く「恋は盲目」という言葉は、シェイクスピアが生んだ名言でした。好きすぎると、相手の悪い部分もすべてがよく見えてしまいます。

恋をしている二人は、自分たちが間違いを犯していたとしてもその恋に溺れている間は、全く気が付かないということをシェイクスピアは教えてくれています。

さて、ここまでみてきますと、シェークスピアは恋愛に否定的のようにもみえますが、ロミオとジュリエットなどの作品を味わう限り、一概にそうとは言えないでしょう。

恋愛のなかには相手の長所を発見して愛してゆく純粋な面や、相手にふさわしい自分になろうと努力して向上につながる面など素晴らしい性質があります。

シェークスピアは様々な人間模様を描くことによって、恋愛を通じた真実の愛の発見や、人間の幸福を強く望んでいたのでしょう。

人間の本質を見抜いたシェイクスピアの人生名言 (英語&日本語)

恋愛に様々な角度から明言を残している彼は、恋愛以外でも人間の本質を見抜いた、ウィットにとんだ 人生指南の名言を残しています。

シェイクスピアの名言⑦ (英語&日本語) 行動を表現する言葉

英語 ・Taking action is eloquent.

日本語・行動に移すということは、雄弁だということです。

口八丁手八丁なんて言葉があるように、口ばかりで、何も行動に移せないでいる人というのは、結局どこか逃げ回っているだけな人だということになります。

黙っていてもいざという時に行動に移せることができる人が雄弁で、行動が全てを語ってくれているということです。

どこの国でも、どんな時代でも、有言実行、または無言実行は、有言不実行よりも素晴らしいものです。

シェイクスピアは演劇、詩を通して人としてのモラルや、人間の愚かさ、浅はかさを説いています。次の名言には、時代を関係なく他人との関わりかたが具体的に表れています。

シェイクスピアの名言⑧ (英語&日本語) 他人との関わり方

英語 ・Money is neither good to lend nor good to borrow, neither is good. Lending money not only loses money, but also loses friends. And when you can borrow money, you can't afford to be foolish.

日本語・ お金というものは、貸すのもよくないし、借りることもよくない、どちらもよくないのだ。お金を貸すことで、お金を失ってしまうだけでなく、友人も失ってしまう。それにお金を借りることができるとなると、倹約なんて馬鹿らしくってしてられなくなってしまうものなのさ。

「お金」については人生のなかで長く考える時間があります。お金を通しての学びがあり、ここでは現代でも通じる人生処方が語られています。

シェイクスピアの名言⑨ (英語&日本語) 「顔」の創り方

英語 ・God gave me one face. Another face is something you make yourself.

日本語・ 神は私に1つの顔を与えてくれた。別の顔というのは、自分で作るものです。

生まれながらにして人がうらやむような美人やハンサムに生まれてくる場合もあります。しかし、そのような顔を持っていたとても、後の人生で悪だくみばかりを考えて行動する人は、人から嫌われるばかりか、いつしか顔そのものにも怪しげな雰囲気が備わってまいります。また、その逆のパターンもあるでしょう。

シェイクスピアの名言は、生まれつきの顔以外の顔、つまり内面からうまれてくるものがその人の顔、容姿や雰囲気を作り替えてゆくものだと教えてくれます。

結局、顔がいい、容姿がよいなどというのは、与えられたもの以上に自分の心のありかたで変わるといえます。

シェイクスピアの格言・名言集(英語&日本語) ⑩~21

英語  Proud, for, the human biggest enemy.

日本語・慢心は人間の最大の敵だ。

慢心こそ人間をだめにする最大の要因です。なぜならば、慢心することで脇が甘くなるばかりか、努力する心や姿勢がなくなってくるからです。常に、慢心せずに謙虚に生きることが、人生成功への道です。

英語・ The violence of the feelings even destroys the force as well as feeling

日本語・喜怒哀楽の激しさは、その感情とともに実力までも滅ぼす。

喜怒哀楽が激しすぎると、いつしか人が離れていくばかりか、どんな状態であってもコツコツと努力する姿勢が失われてしまいます。感情をコントロールすることができないと、黙々と仕事を仕上げてゆくことができずに、自分の本来の実力までも失わせてしまいます。

英語 ・ When making a failed excuse, the failure is just standing out one after another.

日本語・ 失敗の言い訳をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけです。

失敗した時はつい言い訳をしたくなりますが、言い訳をすればするほど失敗が際立ってしまいます。

★人生は不安定な航海だ。

人生は航海のように先が見えず、いつ何が起こるかわからないものです。でも航海には目的地があって、人生も素晴らしい港へとたどり着きたいものであると願いが込められているのではないでしょうか。

英語・A fool thinks himself to be wise, but a wise man knows himself to be a fool.

日本語・愚者は己れが賢いと考えるが、賢者は己れが愚かなことを知る。

愚かな者ほど自分を賢いと考え、賢い者ほど自分が愚かだということを知っています。本当に賢い人ほど謙虚さの美徳があり、永遠の理想に向かって歩んでゆけます。

英語・ Where love is great, the littlest doubts are fear; Where little fears grow great, great love grows there.

日本語・愛が大きければ心配も大きく、いささかなことも気にかかり、少しの心配が大きくなるところ、大きな愛もそこに生ずるというものだ。

愛するほどに相手への心配も増えて、ほんのささいなことも気にかかります。愛するほどに相手への感情が膨らんでゆきますが、それが相手を包み込むような大きな愛に変化してゆくことが望まれているのではないでしょうか。

英語・Everything that shines is not gold.

日本語・輝くものすべて金にあらず。

この世で輝くのは金だけではありません。愛や優しさ、勇気や理想への思いなど目には見えないけども確かに存在するもの、人の心をはじめ輝くものは数多くあります。他の人の幸福のために尽くすことなど・・・

英語・The best person is the one who has few words.

日本語・口数の少ないのが最上の人。

常に多弁で軽薄な人は考えを練れてないことが多いものです。口数は少ないが沈思黙考のタイプで、「良く考えるが行動力あるタイプ」人は、優れたリーダーになる資質があります。

英語・Jealousy is there a monster that grow on their own are born on their own.

日本語・嫉妬は自分で生まれて自分で育つ化け物でございますよ。

嫉妬は自分自身が惨めであるという自己愛から生まれて育ってゆきます。

愛されていないという自分の不幸を反芻するように心に刻み込んでゆくと、それがいつしか化け物のように大きくなり、その化け物が自分の心を支配するようになります。

恋愛ばりではなく、人生一般においても、成功したいならば、この嫉妬の克服が大切です。

英語・Love moderately. A long-lasting love is that kind of love

日本語・ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。

ほどほどに愛するとは、いい加減に愛するということではありません。

誠実に真面目に愛するけども、相手の言葉や行動のひとつひとつにあまりにも繊細になりすぎると、例えば相手のひとつの表情にでさえ不穏な憶測を呼んだりして、相手を誤解したり、相手の真意を見間違えることもあります。

いずれにしても、心の機微が繊細になりすぎて、感情のコントロールが効かなくなり、その結果、心にもない乱雑な言葉を相手に投げかけたりして恋は思わぬ破局を迎え、短命で終わることになります。

★男が誓うと、女は裏切るものだ。

男が上辺だけの誓いを立てると女性は鋭くそれを察知して逃げてしまうとも読めます。

英語・When a man whispers love, he looks like April. But once you get married, it's December.

日本語・男は、恋をささやくときは四月みたいだけれど、結婚してしまえば、十二月よ。

たいていの男は女性と結ばれるまでは春のように暖かいが、結婚すると冬のように冷たくなってしまうという皮肉めいた言葉です。シェークスピアは結婚しても四月みたいだったかもしれませんが…

英語・If you do nothing, nothing happens.

日本語・何もしなかったら、何も起こらない。

自分が行動しなければ何も起こらず、ただじっと待っていても無駄な時間です。

シェイクスピアの有名なエピソード・逸話

シェイクスピアには数々のエピソード・逸話が残されています。

彼の作品を見るだけではわからない、彼の本当の姿が見えてきます。エピソードの幾つかを紹介しましょう。

・・謎の多い人物

シェイクスピアは1564年に生まれたとされていますが、誕生日はわかっていません。

教会で洗礼を受けたのが4月26日とされ、生後3日で洗礼を受けるのが一般的だという理由から4月23日が誕生とする説もあります。

しかしこれが正しいかはわからず、またどうして劇作家になったのかもわかっていません。

18歳頃から7年ほどの記録がまったくなく、いつの間にか劇作家になっていたのです。

どういった経緯で作家になったのか、肝心な部分が謎のままというのはとても珍しい例です。

・・妻とはできちゃった結婚?

シェイクスピアはアン・ハサウェイという年上の女性と結婚しました。

このエピソード自体はごく普通ですが、アン・ハサウェイは結婚前には妊娠していたとされています。

いわゆるできちゃった結婚です。

今では特に珍しくもないことですが、当時の価値観で言えばなかなか珍しい結ばれ方でしょう。

・・当時はただの流行作家?

現代でこそ優れた作品を残した立派な人物とされていますが、当時の評価は違ったようです。

人気があったのは間違いありませんが、ブームになっただけで作品を高く評価されることはあまりなかったようです。

彼の死後、作品が改めて評価されるようになった形です。

そのためシェイクスピア本人は自分の作品が流行って人気だという実感はあったでしょうが、世の中、特に偉い人や評論家などから高く評価された経験はほとんどなかったようです。

芸術家などでもよくある話ですが、死後に再評価されるというケースだったわけです。

人間の本質がわかるシェークスピアの名言

シェイクスピアが残した名言を一部ご紹介しました。

シェイクスピアはとても有名な劇作家ですが、その人生には謎に包まれた部分も多いミステリアスな人物です。これもまた彼のシナリオであり、魅力の1つなのかもしれません。

四大悲劇をはじめ、ロミオとジュリエットなど恋愛に関する数々の名作は今でも世界中で演じられています。 数多くの映画にもなりその影響力は計り知れません。

シェークスピアの作品の本質を一言でいえば、「人間の本質がわかる」ということでしないでしょうか。

それでは最後に、人間がどのような最期を送り人生の幕を閉じればよいのかを考えさせられる名言を紹介します。

「もしも、年をとるのなら、笑顔でできた皺を顔に刻みたいものだ」

これを機にシェイクスピアの作品を味わってみて、その中から、今回紹介されなかった数多くの「名言」を見つけてみてはいかがでしょう。

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