福沢諭吉の名言・格言

一万円札の肖像画や、学問のすすめの著者としてあまりにも有名な福沢諭吉。

経歴は一見華やかに見えますが、決して恵まれた生い立ちだったわけではありません。しかし勉学に励み努力を重ねて、自らの道を切り開いたのです。

また教育者や翻訳家として活動しながら、自ら学んだ学問や海外の文化を日本に広めました。

今回はそんな福沢諭吉の生涯の他、福沢諭吉が残した名言・格言や人柄が垣間見えるエピソードなどを詳しく紹介していきます。

福沢諭吉の格言・名言集

福沢諭吉の名言① 学問のすすめ

★ Heaven does not make man above man, does not make man below man
天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず

人は皆オンリーワンであり、チャンスにおいては平等である、努力することで成功をつかむことができることを説いた、学問のすすめの冒頭に登場する有名な一節です。

福沢諭吉の名言➁ 賢人と愚人

★賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。

学ぶ人か学ばざる人かで人生が左右される。つまり、勉学は人格を練り上げて素晴らしいリーダーになるための基礎であり、 決して勉学への努力を怠ってはならない。また行動に移したあとでも、常に勉強に励むならば、もっと素晴らしい導き手になっていくことができることが示されています。

福沢諭吉の名言③ 行動のすすめ

★やってもみないで、「事の成否」を疑うな。

挑戦してもいないのに成功するか否を考えてはならない。それは人生の臆病者であり、人生を前進させるための考え方ではない。

積極的にチャレンジすることで、成功すればさらに成功への道を進み、失敗すれば「失敗から教訓を学ことで」次への道が開かれる。

一番良くないのは、何事にもチャレンジしないで、先のことをあれこれ論議している質の悪い評論家のような態度である。それは自分がチャレンジできないことへの言い訳にしか過ぎないことにつながります。

福沢諭吉の名言④ 運命の開き方

★自分の力を発揮できるところに、運命は開ける。

高杉晋作や坂本龍馬などと同世代の福沢諭吉は、この言葉をポリシーとして努力に努力を積み重ねて道を切り開いてゆきました。

天下国家のために天命をつくしたいという強い意志が伝わってくる名言です。

福沢諭吉の名言⑤ 最高の天命を

★努力は「天命」さえも変える。

天命にも上下があり、努力によって「最高の天命を全うしたい」という念いの強さが鳴り響いています。天下国家のためにお役に立ちたい、最高の自分を捧げたいという願いが込められています。

福沢諭吉の名言⑥ 勇者の条件

★進まない者は必ず引き、引かない者は必ず進む。
★未だ試みずして、先ず疑うものは、勇者ではない。

何事も、やってみる。前に向かって「行動する」ことの大切さが示されています。

福沢諭吉の名言⑦ 空想と実行

★空想はすなわち実行の原案

空想は単なる夢想ではありません。ここでいう空想には、夢やロマンや理想が含まれいます。理想や志があってこそ、実行の方向性がしっかりとしたものになります。

また、空想だけに終わらず「行動し、それを実現することの大切さ」が述べられています。

福沢諭吉の名言⑧ 今日を生きる

★今日も、生涯の一日なり。

多くの偉人に共通するものとして「一日一生」という言葉があります。一日一日を一生と思って有意義に時間を使うことが、優れたリーダーになる条件です。

一日は黄金の時間であり、その燃焼した一日の連続こそが、美しい未来の扉を開いてまいります。

福沢諭吉の名言⑨ 学問の趣旨

★学問の本趣意は、読書に非ず。精神の働きに在り。

本を表面だけ読むのではなく、そこに込められている精神を読み取り、どうすれば自分の身になるのかを考えて勉強をすることが大事だと教えていただきました。

福沢諭吉の名言⑩ 男性の条件

★難きを見て為さざるは、丈夫の志に非ず。

大変な人を見て、見て見ぬ振りをしてはならない。必ず手を差し伸べるべく行動を起こしなさい。それが真の男の志であるというメッセージです。

福沢諭吉の名言⑪ 大人物となれ

★一度、学問に入らば、大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ。

勉強を始めたのならばとことん勉学に励むべし、農業を始めたのならば大農家になるべし。大きな影響力を持つ人となって、世の中のために尽くしなさいという願いが込められています。

福沢諭吉の名言⑫ 一番の美しさとは

★世の中で一番美しいことは、すべての物に愛情をもつことです。

妻と子供をこよなく愛した福沢諭吉は、学問のすすめとともに、愛することの素晴らしさをすすめています。

名言の背景としての福沢諭吉の生い立ち

福沢諭吉が一万円札の肖像画になっていることは誰もが知っていることです。教育者として有名ですが、その他にも数々の功績を残しています。

ではどのようにしてそのような偉大な人物になったのでしょうか? 福沢諭吉の生い立ちを見ていきましょう。

・・福沢諭吉の幼少期

福沢諭吉は百助と順の間に、5人兄弟の末っ子として誕生しました。しかし諭吉が1歳のときに父・百助が他界。

その後は諭吉も内職や家の手伝いをしながら家計を支えました。

しかし活発でいたずら好きな一面もあり、殿様の名前を書いたお札を便所紙の代わりに使ったこともあると言われています。

・・教育者としての大きな一歩

5歳の頃から漢学などを学んでいましたが、本格的に勉強をはじめたのは14歳の頃。

周りの子供たちが勉強をしているのを見て、自分も勉強をしなければと論語や史記などを必死に学びました。

19歳になると、長崎の山本重知のもとで蘭学を学びはじめます。

翌年は大阪の緒方供庵の適塾に入塾し、住み込みで犬や猫の世話をしながらも最年少で塾長になりました。

23歳のときには江戸で自身の蘭学塾を開きます。

・・オランダ語が通じないことに愕然

24歳の頃に横浜を訪れる機会がありました。

諭吉は道行く海外の人たちにオランダ語で話しかけますが、返ってくるのは英語ばかり。

そこでオランダ語が通じないことにショックを受け、これからは英語の時代がはじまるのだと強く感じます。

・・書籍の発行と学校の設立

その後アメリカやヨーロッパに渡り、日本にも英語や自由で平等な海外の文化を広めようと単語集や書籍を発行。

37歳のときには代表作となる学問のすすめを発行し、ベストセラーになります。

また同じ志を持った人たちが一緒に学べるようにと、慶応義塾大学を設立

毎日新聞の前身となる時事新報も設立しました。

・・福沢諭吉の晩年

脳卒中で倒れた諭吉は失語症となり、それまでのように上手く話すことができなくなりました。

その後1901年、諭吉が66歳のときに脳出血で亡くなります。葬儀には約15000人が参列したと言われています。

福沢諭吉の有名なエピソード集

福沢諭吉には数多くのエピソードや功績がありますが、その中でも有名なものを紹介していきます。

しかし中には、え?そんな一面もあったの?と驚くエピソードもあるかもしれません。

・・実は破天荒

お酒が大好きで、なんと小さい頃からお酒をたしなんでいた諭吉。

何度かお酒をやめようとしたことがありましたが、友人の丹後宮津藩士にお酒を勧められて誘惑に勝てずに禁酒を断念。

そればかりかお酒の代わりにタバコを勧められ、お酒とタバコの両方をやめられなくなってしまったと言われています。

・・奥さんが大好き

26歳のときにお錦という伴侶を得ました。

その後は奥さん一筋で、浮いた噂もなかったと言われています。

二人の間には子供が9人もいるのですから、仲が良かったのは疑いようがありませんね。

・・数多くの和製漢語を作った

今となっては当たり前に使われている「自由」や「民主主義」「競争」などの和製漢語は、諭吉が作ったと言われています。

・・保険制度を紹介した

西洋の保険制度を日本に紹介しました。

それまでの日本は、何かあったら家庭内で何とかするというのが当たり前の時代。

しかし教え子の阿部泰蔵が生命保険会社を立ち上げたため、今日の保険制度があるのです。

・・銀行の考え方を変えた

海外から帰って来た後、銀行の制度や考え方などを変えました。

日本銀行の設立にも関わったと言われています。

経理で使われる複式簿記も伝えました。

・・新聞に天気予報を載せた

自身が設立した時事新報に、日本ではじめて天気予報を掲載

今では当たり前になっているお天気マークもこのときに一緒に掲載されました。

・・一万円札の肖像画になる

諭吉が亡くなった後の功績ですが、これを紹介しないわけにはいきません。

財務省のホームページに諭吉が一万円札の肖像画に選ばれた理由が記載されていたので見ていきましょう。

★最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしい肖像であり、また、肖像の人物が一般的にも、国際的にも、知名度が高い明治以降の文化人の中から採用したものです。

引用元URLhttps://www.mof.go.jp/faq/currency/07am.htm

様々なエピソードがある諭吉ですが、品格がある紙幣にふさわしい文化人として認められるような、数々の功績を残したということがわかりますね。

勉学の大切さを日本に植え込んだ福沢諭吉

福沢諭吉は、勉学と自由で平等な世の中であることの大切さを説いてきました。

それは父・百助が、学があったのにも関わらず下流武士だったために不当な扱いをされてきたということを、身をもって感じた体験も影響があるでしょう。

勉学の大切さは数多くの書籍で現代人にも伝えられています。

また保険制度や銀行の設立にも関わるなど、数多くの功績を残しています。

諭吉の功績なくして今の日本は存在しないと言っても、決して大げさではないでしょう。

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