幸福を呼ぶ木として、スタイリッシュな葉姿が魅力のドラセナの育て方について、温度、水やり、肥料、剪定、トラブルとその対処法まで、美しく健康に育てるための基本ポイントをご紹介します。
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ドラセナを育てる第一歩:知っておきたい基礎情報
原産地と性質
学名はDracaena)。原産地は熱帯アフリカ、熱帯アジア。リュウゼツラン科ドラセナ属に属する常緑性の低木または高木です。比較的乾燥に強く育てやすいですが、寒さには弱い性質があります。
葉と幹の特徴
シャープで繊細な葉と、まっすぐに伸びる幹が特徴的。品種によって赤、緑、黄色の斑入りなど、葉の色や形、幹の太さなどバリエーション豊かで、インテリアグリーンとして人気があります。
別名と花言葉
別名「幸福の木」としてのドラセナ・マッサンゲアナは良く知られていますが、ドラセナ全体を幸福の木と呼ぶこともあります。花言葉も「幸福」。ハワイでは、ドラセナ属の木を玄関や入口に置くと「幸せ」が訪れると信じられており、開店祝いや新築祝いなど、様々なお祝い事の贈り物としても人気があります。
風水効果
まっすぐ上に伸びる姿は「陽」の気を持ち、「仕事運」や「金運」を高めるとされています。葉先が尖っていることから「邪気を払う」効果もあると言われ、玄関や窓際に置くのも良いでしょう。
代表的な品種
- ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木): 幅広い葉に黄緑色の縦縞模様が入る、最もポピュラーな品種です。
- ドラセナ・コンシンネ: 細く尖った葉が特徴で、赤や緑など葉色が豊富です。
- ドラセナ・コンシンネ・ホワイトボリー: 明るい緑と白のコントラストが美しい品種です。
- ドラセナ・デレメンシス・コンパクタ: 光沢のある葉と、模様の入る幹が特徴です。
- ドラセナ・ソングオブインディア: 葉に黄色のラインが入るユニークな品種です。
- ドラセナ・ゴールドコート: 張りのある葉に黄斑が入り、葉が垂れにくい品種です。
ドラセナの育て方の基本ポイント
置き場所と日当たり
ドラセナは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、直射日光は葉焼けの原因となります。レースカーテン越しの明るい場所に置きましょう。
耐陰性もありますが、暗い場所に長時間置くと生育が悪くなります。葉色が悪くなったり、徒長したりすることがありますので、日当たりの悪い場所に置く場合は、時おり明るい場所に移動してあげましょう。
温度
ドラセナは若干寒さに弱い観葉植物です。最低 10℃ 以上を保って育ててください。
冬の窓際は冷え込むため、窓から離れた場所に置くのがポイントです。また、暖房の風が直接当たると、乾燥して葉が傷む原因になります。
水やりの頻度
春夏: 土の表面が乾いたら、鉢の中央まで乾いていることを確認し、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。生育期の水切れは葉先が枯れる原因になります。また、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるため、必ず捨てます。
秋冬: 生育が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。土の表面が乾いてから 2~3 日後に水を与えます。ただし、空気が乾燥する時期は、葉水をすると葉を生き生きと保つことができます。どちらも室温が上がった時間帯に行いましょう。
肥料
生育期の 4 月~10 月(真夏を除く)に、2 か月に 1 度緩効性の置き肥を置くか、2 週間に 1 度水で薄めた液体肥料を与えます。肥料を与えることで、葉を茂らせたり、艶を出したりする効果がありますが、与えすぎは根を傷める原因になるため、肥料のペースや時期は守りましょう。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
剪定
剪定時期は 4 月~7 月です。冬の間に傷んだ幹や茂りすぎた枝葉を剪定します。枝分かれしている幹は、どの部分から切っても問題ありません。切り口の下から新しい枝が出てくるため、理想の樹形をイメージして剪定しましょう。茂りすぎた葉や元気のない下葉も一緒に取り除くことで、風通しが良くなり、病害虫の予防にもつながります。
ドラセナを育てる際のよくあるトラブルと対処法
根腐れ
原因は、水の与えすぎや、排水性の悪い土を使用しているなどです。
根腐れの症状は、葉が黄色や茶色に変色し、ぐったりしている、土がなかなか乾かない、土から腐敗臭がするなどが見られます。対処は、鉢から株を取り出して傷んだ根を取り除きます。そして水はけの良い新しい土に植え替えます。
根詰まり
長期間植え替えをしていないと、鉢の中で根がいっぱいになり、水の吸収がとても悪くなります。
根詰まりの症状は、水を与えてもすぐに土が乾く、鉢底から根が出ている、葉が黄色くなるなどです。そのような様子が見られたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え時期は春夏の生育期が適しています。
葉焼け
強い直射日光に当たり過ぎると、葉の一部が白っぽくなったり、茶色く枯れたりします。
葉焼け部分は元に戻りません。剪定が必要です。また、置き場所を見直したり、直射日光をレースカーテンなどで柔らかな光に変えましょう。
葉先が枯れる
原因は、水切れや乾燥、肥料不足、根詰まりなどが考えられます。
まず水やりの頻度や量を見直し、適切な肥料を与え、必要あれば植え替えを行いましょう。
ドラセナの害虫トラブルと対処法
ドラセナは比較的丈夫な観葉植物ですが、場所や気象などの環境によっては害虫が発生することがあります。
ハダニ
ハダニは乾燥した環境で発生しやすい小さな害虫です。葉の裏に寄生して、白い斑点や糸状のものが現れます。
発生した場合、初期の頃であれば、濡れた布で丁寧に拭き取ることで対処できる場合もあります。ただし、一度拭き取っただけで完全にいなくなるとは限りません。数日間は注意深く観察し、必要であれば繰り返し拭き取ることが望ましいです。広範囲の場合は、市販の殺虫剤を使用します。また、今後の予防法としては、拭き取り以外には、葉水も行うとよいでしょう。
アブラムシ
アブラムシは新芽や葉の裏に群生し、植物の汁を吸います。
葉が縮れたり、ベタベタした排泄物が付着したりした場合は、見つけ次第、洗い流すか、殺虫剤を使用します。
カイガラムシ
枝や葉に白い綿のようなものや、貝殻状の殻を被った虫が付着する場合は、カイガラムシです。吸汁により植物を弱らせたり、その排泄物からすす病を引き起こすこともあります。すす病は、排泄物や分泌物を栄養源とするカビが繁殖して葉や茎が黒く汚れる病気です。
見つけ次第、ブラシなどでこすり落としましょう。また、専用の殺虫剤を使用します。成虫は薬剤も効きにくい場合があるため、幼虫の時期に駆除するのが効果的です。
ドラセナに関するよくある質問
Q1. ドラセナを育てるには屋外・室内どちらがいい?
一般的には、風通しが良く明るい室内で育てます。屋外の明るい日陰でも育ちますが、寒さに弱いため、冬は室内に取り込みます。
Q2. ドラセナは地植えできる?
寒さに弱いため、日本では地植えは難しいです。鉢植えで育て、冬は室内の暖かい場所に移しましょう。
Q3. ドラセナは水耕栽培できますか?
水耕栽培も可能。ハイドロボールを使った水耕栽培も楽しめます。剪定した茎を水に挿しておくと根が出てきます。毎日水を交換しますが、根腐れには注意しましょう。
Q4. ドラセナは花が咲きますか?開花時期は?
花は咲きますが、開花は非常に珍しく、充実した株であることが必要です。品種によって異なりますが、10~12 月頃に花を咲かせることがあります。
Q5. ドラセナの適切な増やし方は?
「挿し木」が一般的です。生育期の 5 月~7 月頃に行います。枝を 10~15cm ほどに切り取り土に挿します。明るい日陰で、土が乾かないように管理します。約 1 ヶ月ほどで発根します。
Q6. ドラセナが枯れる原因は?
枯れる主な原因は、「日当たりが悪すぎる」「水のやりすぎややらなすぎ」「寒すぎる」「暖房の風が直接当たる」などです。環境要因を再度チェックしましょう。
Q7. ドラセナが伸びすぎた時の対処法は?
剪定を行います。緑色の枝の節から新しい芽が出やすい、生育期の 4 月~7 月に剪定します。ただし、木質化した古い幹からは新芽が出にくいことがあります。
まとめ)ドラセナ:育て方の基本を押さえて、さらなる「幸福」を呼び込もう!
ドラセナは、その美しい葉姿に加え、「幸福」という花言葉を持つ縁起の良い観葉植物です。インテリアギフトとしても大変人気があります。適切な育て方を実践して、長くその魅力を楽しみましょう。